iPhone アプリを日本語にローカライズする方法
iPhone アプリを日本語にローカライズするには、ユーザーに見える文字列をすべて Xcode の String Catalog に入れ、日本語を言語として追加し、1 つずつ翻訳してレビューします。そのうえで App Store のページを App Store Connect で別に日本語化します。名前とサブタイトル(各 30 文字)、キーワード、説明文、プロモーション用テキスト、スクリーンショットです。英語では完成して見えるレイアウトも日本語で崩れるので、提出前にアプリの言語を日本語にしてビルドをテストしてください。
私は自分の iPhone アプリを英語、スペイン語、日本語で出しています。問題を見つけてくれるのは、いつも日本語です。そして日本は、翻訳があと回しにされたアプリにすぐ気づく市場でもあります。だから一度きちんとやる価値があります。
まず String Catalog から
今の Xcode では、アプリのテキストを置く標準の場所は String Catalog です。ビジュアルエディタ付きの Localizable.xcstrings というファイルです。Apple のString Catalog でテキストをローカライズするガイドに流れが書かれています。カタログを追加してアプリをビルドすると、Xcode がローカライズ可能な文字列を見つけて追加してくれます。以降はビルドのたびに、変更した文字列がカタログに反映されます。
SwiftUI のビューの中のテキストは、ほとんどが最初からローカライズ対象です。ふつうの Swift のコードで組み立てた文字列は、String(localized:) のようなローカライズ用の API を通さないとカタログに入りません。手早く見つけるには、アプリを仮の言語に切り替えて、英語のまま残っているものを探すことです。
日本語は、カタログエディタのプラスボタンか、プロジェクトの Info タブにある Localizations から追加します。新しい文字列は New の状態で表示され、言語の横のパーセンテージで進み具合がわかります。
翻訳して、ネイティブにレビューしてもらう
Apple のガイドには、翻訳やコメントの生成も Xcode がやってくれる作業として挙がっています。言語モデルなら、たいていの UI の文字列を数秒で自然な日本語にしてくれます。私はそれを最初の下書きとしてだけ使います。
日本語の UI 文言には、自動の翻訳だと揺れやすい選択がいくつもあります。アプリ全体を「です・ます」で話すのか、常体にするのか。保存ボタンは「保存」か「保存する」か。カタカナ語にするか、日本語の言葉にするか。一度決めて、その方針をカタログのコメント欄に書き、ネイティブにスプレッドシートではなく実際の画面の中で全部読んでもらいます。単独では正しい文字列でも、周りの画面と並ぶとおかしいことがあるからです。
複数形は思ったより簡単です。Unicode CLDR の複数形ルールでは日本語の形は 1 つだけなので、文字列に Vary by Plural を設定しても、日本語の列は英語の 2 つではなく 1 つの訳で足ります。
言葉以外の細部
日付、数値、金額は必ずシステムのフォーマッタを通し、文字列の連結で作らないでください。日本の日付は年、月、日の順で、円には小数点がありません。コードで「月 / 日」と組み立てていたら、どんな翻訳でも直せません。
もう 1 つの落とし穴が名前です。名の欄が姓の欄の上にある登録フォームは、姓を先に書く日本では逆に見えますし、日本のフォームの多くは名前のふりがなも求めます。アプリで名前を保存するなら、ラベルを訳す前にここを決めておきましょう。
ビューの中で書いたもの以外のテキストも忘れないでください。Info.plist から出る権限の確認、サーバーから送る通知、API のエラーメッセージ、メール。ユーザーにとっては、どれもアプリの一部です。
App Store のページを日本語にする
App Store のページは App Store Connect での別の作業で、多くの人にとってはあなたから最初に目にする日本語です。Apple のリファレンスには上限が書かれています。名前とサブタイトルはそれぞれ 30 文字まで。バージョン情報では、説明文が 4,000 文字まで、プロモーション用テキストが 170 文字までです。
キーワードだけは扱いが違います。Apple はこの欄の上限を文字数ではなく 100 バイトとしていて、各キーワードは 2 文字より長くするよう求めています。日本語のキーワードは文字数を数える別の場所で下書きするのではなく、App Store Connect に直接入力してカウンターを見ながら書いてください。
プロモーション用テキストは新しいバージョンを提出しなくても変えられるので、日本語の言い回しを試すのにいちばん手軽な場所です。多くの訪問者にとって、説明文よりスクリーンショットのほうが大事です。だからアプリを実際に日本語で動かして撮り直しましょう。日本語のタイトルの下に英語のスクリーンショットがあれば、中身がどうなっているか見る人に伝わってしまいます。
審査の前に日本語でテストする
Xcode でスキームを編集して App Language を日本語にするか、シミュレータで日本語の引数を付けてアプリを起動します。コマンドラインでのやり方はClaude Code に iPhone アプリをシミュレータでテストさせる方法に書きました。いちばん大きな文字サイズでも全画面を確認してください。日本語のラベルは折り返し方が違い、思ったより早く省略されます。
見るのは 3 つです。残っている英語、三点リーダーで切れたテキスト、2 行に膨らんだボタン。それから実機にビルドを入れて、1 日日本語で使ってみます。私が直すことの大半は、その 1 日で見つかります。
一人で作っているなら、ここは AI の助けで計算が変わる場所の 1 つです。数年前まで、日本語版には翻訳の予算が必要でした。今お金と時間がかかるのはレビューとテストで、コストをかける場所としてはそのほうがずっといい。全体の流れは一人で AI と iOS アプリを出す方法に、日本で英語に頼ってもあまり先に進めない理由は日本の英語スコアについての記事に書いています。